Q & A

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大腸カメラの時に眠らせてもらえませんか?

当クリニックでは、「無送気軸保持短縮法」という痛みを最小限に抑えた方法でカメラを挿入します。これには医師の熟練した技術が必要となります。「そんな難しい挿入法をしないで眠らせて痛みを感じさせずに検査をすればいいだろう」とお考えの方もいらっしゃることでしょう。実際にそういった施設もあります。
しかし完全に眠った状態で検査を行い、万が一、腸に穴が開いてしまった場合、患者さんは眠ってしまっているために痛みなどにすぐに気付かず非常に危険な状態になります。穴の開いた腸から便がおなかに漏れ出し腹膜炎になるからです。
大腸穿孔(大腸に穴が開くこと)による腹膜炎は非常に予後が悪く、ご高齢の患者さんの場合、死に至ることが稀ではありません。
そういった理由で当クリニックでは最小限の鎮静剤の使用に留めていますが、痛みを訴える患者さんはほとんどいらっしゃいません。